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2017年08月16日

地球の気候変動が国際人口動態に与える影響

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今後の地球環境、特に気候変動は、移民問題に目を見張る我々にとっても重大な関心ごとです。
なぜなら、地球温暖化説、寒冷化説とありますが、いずれが真実であっても、
・人が住むのに適さなくなる場所が生じるほどの気候変動は、その地域から世界の他の国々への人口移動をもたらす可能性がある。
・一方で、気候変動や上記の人口移動をきっかけとして、世界的な反グローバリズムの潮流がさらに進展する可能性がある。

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温暖化説を取るか、寒冷化説を取るかについては、当会の論点ではありませんので、あえて外します(ブログ主個人としては、日本人の昔からの暮らしの在り方として自然環境を保全することは大事だと考えますが、一方で寒冷化説を支持しています。地球温暖化のことしかご存知ないという方は、ぜひネットで関連キーワード(「地球温暖化 嘘」「ミニ氷河期」など)を検索され、ご自身で判断されてみてはいかがでしょうか。)。

但し、ここで重要なのは、温暖化vs寒冷化の話ではありません。温暖化、寒冷化いずれの説をとるにしても、「今後数十年の単位で、世界のどこかで人が住むのに適さなくなる場所が生じるほどの気候変動がある」と仮定した場合、国際人口移動および日本への影響はどのようなものになるのでしょうか。

まず、これまでの歴史から見てみましょう。
過去の長期にわたる寒冷期で有名なものは、「マウンダー極小期」(1645-1715)です。この時期は、日本では江戸時代。そう、「マウンダー極小期」と鎖国政策の時期は重なっているのです。そして、この時期には飢饉やペストなどの疫病が世界中で発生、天災も日本における地震や富士山の噴火を含め頻繁に起き、世界中で多くの人口が失われました。そして、寒冷化が直接的な原因とはされていませんが、この時期がアメリカの植民地時代、つまりヨーロッパからアメリカへの大規模な人口移動と重なっているのも興味深い点です。

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大規模な国際人口移動と直接的な関係がある寒冷期として有名なのは、4世紀に起きたとされる世界的な寒冷化です。ローマ帝国滅亡のきっかけとなったゲルマン民族の大移動、さらにその原因となったフン族の大移動は、寒冷化による食糧難という説があります。(参考)

今の時代は、マウンダー極小期やローマ帝国末期の時代に比べれば、科学技術もずっと発達し飢饉や天災への備えも進んでおり、当時のような社会的混乱は少ないと思われるかもしれません。それでも、気候変動が社会不安を招き、結果として国際人口移動に影響する可能性は大いにあります。

本当に寒冷化が起きた場合、国際人口移動に関する日本の危機として懸念されるのは、中国北部やロシアといった寒冷な地域における食料生産が厳しくなる(あるいは、実際はそうでなくても嘘が宣伝される)→「そうだ、温暖な国・日本へ行こう!危機的な状況だから、人道的に受け入れてくれますよね!?」などと「自称・環境難民」が押しかけてくる可能性です。

一方、日本を含め、各国で食料確保が本当に危機的状況となり、自国民すら養えない可能性が出てきた場合は、自国優先主義が今以上に各国で台頭し、グローバリズムがますます崩壊する可能性もあります。今の日本の政治状況では全く期待できませんが、こうした「有事」に備える意味でも、グローバリズムや移民・難民の危険性を我々日本国民一人一人が広めておくのは有効です。確たる証拠はありませんが、トランプ大統領の米国第一主義も、彼の地球温暖化への懐疑と重ね合わせると、ひょっとすると寒冷化に備えた策であると考えても矛盾しませんし、仮に偶然の一致だったとしても、結果的には自国第一主義を掲げた国こそが寒冷化時代の勝者となる可能性は大いにあるでしょう。

もし寒冷化ではなく温暖化が進んだ場合は、どうなるのでしょうか。国際人口移動の可能性は寒冷化同様ありますが、こちらは中東、アフリカ、東南アジア、インド亜大陸などがさらに人が住みにくい地域となり、既に多すぎる人口と相まって、世界中に移民難民として拡散する可能性があります。温暖化の影響で居住が難しくなる地域の人口のほうが、寒冷化によって居住が難しくなる地域の人口よりも多く、こうした地域の教育水準や文化の成熟度もより低い傾向にありますので、彼らが日本にやってくる事態となれば寒冷化以上の悪夢が発生する可能性があります。一方、居住環境の快適さや、疫病の発生という観点では、日本よりは温暖化の影響を受けにくい、すなわち日本より寒冷なヨーロッパやアメリカ北部が移住先として選ばれやすくなるかもしれないという側面もあります。その時には国内環境は相当悪化していることを日本国民は覚悟することになるでしょうが、人口爆発地域からの移民難民大量流入先に選ばれるよりはまし、といったところでしょうか。何しろどんな天変地異よりも不可逆的なもの、それは移民の流入ですから。

そして、いずれの場合でも警戒すべきは、既に日本にいる外国人の行動です。こうした環境下となればもはや真に自己防衛の時代です。天災、疫病、テロなどの有事においては、見知らぬ外国人を決して助けようとしてはなりません。

ここで挙げたシナリオは、実際に起こるかもしれませんし、起きないかもしれません。いずれにしても重要なのは、「気候変動が起きた場合、社会的にどのような影響があり、国際人口移動にどのような影響がもたらされるか」「気候変動が発生した際に、日本に今よりもずっと多くの外国人が居住しているとしたらどのような問題があるのか」といった問題意識を持つことです。気候変動に限らず、こうした世界的な環境変化に伴う社会的変化の可能性や過去に起きたことを一顧だにせず、「人手不足には移民・外国人労働者」などと軽々しく述べる政治家や学者の浅はかさ、そしてそれに対して何の疑問も持たない国民こそ、近い将来そのつけを負う可能性が高いのです。

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posted by AOI at 22:13| Comment(0) | 移民問題とは | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月02日

移民問題はあらゆる学問を総動員し、超長期的な未来予測とともに考えるべき問題

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まずは、お知らせです。
おかげさまで、Facebookの会員数が2,000人を越えました!
ほぼ毎日新規登録をいただいています。入会・口コミ等いただいた皆様に心より感謝いたしますとともに、ぜひまだ登録されていない方は参加されてみてはいかがでしょうか。本ブログよりも早くより豊富に、メンバーの皆さまが日本と世界の移民問題に関する最新情報を発信しています!
八重桜の会 Facebookグループ
https://www.facebook.com/groups/403012403133962/

また、私事ですが、子の誕生についてメッセージをいただいた皆様、有難うございました!

さて、本日の本題です。
移民推進派の主要な主張を聞いていると、何年も前から変わらず、ほぼすべてに以下の共通点が見られます。
- 今後も社会は定常状態にある(天変地異、戦争、革命的な技術革新といった要素をほぼ考慮に入れていない)という根拠なき勝手な予想。
- 学問の分野でいえば、経済学や経営学と言った、社会科学のほんの狭い一分野でしかものを語ることができていない。

これらはどちらも、移民政策という、一国そして世界の命運を左右する分野に関する主張としては、あまりにも浅はかであり、近眼視的です。

移民問題を語り、政策決定を行う際に必要なのは、
- 数百年にわたる未来予測の視点
- 自然科学ないし科学技術の観点や、史学、心理学や人類学といった人文分野など、あらゆる分野における知見

です。そして、そうした総合的な観点から考察すれば、「(外国人労働者や難民含めた)移民はメリットよりデメリットのほうが長期的には遥かに多いため、受け入れるべきではない」という結論になる人のほうが、そうでない人よりも圧倒的に多いのではないかとブログ主は見ております。

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なぜこうした視点が必要なのでしょうか?以前から申し上げている通り、移民問題の特徴は、「移民問題によるあらゆる悪影響(治安の悪化、外国人の政治参加・内部侵略、自国民のマイノリティ化など)は、世代が後になればなるほど影響を受けやすい」ということです。一世代目の移民自体ももちろん犯罪の増加や文化伝統の毀損、自国民との職の奪い合いなどに寄与しますが、さらにその後の世代では、先進国の国民よりも移民のほうが出生率が高く、また移民二世、三世になればなるほど、「国の中にある別の国」のような場所で育ち、社会に対する理不尽な不満を持ちやすいからです。そして、これまでの歴史を鑑みると、国際人口移動が多かった時期、逆に移民が逃げ出していったような時期は、施政者の気まぐれで移民政策が行われたというよりは、気候変動や飢饉、技術革新といった何らかの要素が重なることが多かったのです。だからこそ、過去の経験を慎重に紐解き、また社会の大きな変化はあまり起こらないという仮定を捨てることが必要なのです。

ブログ主は、特に自然科学および科学技術の分野に注目しています。具体的には、今後数十年のテーマとして特に以下は移民問題にも関連してくるのではないかとみています。
(1) 第四次産業革命(AI、ロボット、自動化技術)
(2) 世界的な気候変動(温暖化・寒冷化双方の可能性と人口移動の関係)
(3) 平均寿命の延びと、再生医療など医学の飛躍的な発達(平均寿命の延びが歴史的に非連続的なものとなった場合の人口に与える影響)
(4) エネルギー革命(仮にメタンハイドレート等で日本が資源国家となった場合の移民問題に与える影響)
(5)火星(あるいは他の惑星や地球上の無人の極地)への人類移住


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以前考察した第四次産業革命に加え、今後、これらの分野と移民問題の関係についても考察を行っていきたいと思っております。

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posted by AOI at 14:20| Comment(1) | 移民問題とは | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月02日

「国境を越えた人の移動が完全に自由」な社会において、人々が「合理的な行動」を取ったならば、世界文明そのものが滅びる。

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ブログ主は一応、大学で経済学を勉強していました。
そして、古典的な経済学においては、「人々は合理的に行動する」という前提があります。

仮に世界から国境がなくなり、世界政府的な社会が実現した場合、世界は豊かで平和になるのでしょうか?いいえ、戦争(内戦)が多発し、混沌とした世界となることは以前に述べたとおりですが、それだけでなく、人々がそうした世界の中で「合理的な行動」をとった結果、経済発展に寄与する行動は不利になってしまい、結果として世界文明そのものが危機にさらされるのです。

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移民受け入れが完全に自由になった世界、つまり以下のような世界を仮定しましょう。
・国境を越えた人の移動は、国籍・能力・年齢など関わらず全て自由である。家族の帯同も自由である。
・移動に伴うコスト(飛行機、船代)やリスクは考慮しないものとする。
・国境を越えても、仕事はあるか、なかった場合は社会保障(以下詳細)が受けられる。但し、仕事の総量は有限である。
・自国民・外国人を問わずすべての居住者は、(外国人であっても「人道」「人権」などを理由に)その国の社会保障そのほか社会インフラを「その国で最低限の生活ができる程度に」享受できる。
・各人は、それぞれ自らの経済的利益を最大化すべく行動する。

このような状況下、世界はどのようになるのでしょうか。
まず、国境を越えた移動を行うのは、主に発展途上国の人々です。仕事があるか、あぶれても社会保障にありつけるのであれば、一人当たりGDP数百ドルといった国に住み続けるよりも、先進国で底辺の生活を営んだほうがまだ経済的には豊かだからです。

そうして、発展途上国の人々が先進国に移動し続けた場合、次に「合理的な行動」を取るのは、先進国の労働者です。発展途上国から外国人が流入した結果、当然先進国の労働者との間で仕事の取り合いになり、結果として仕事を得ることができなかった労働者は、「その国で社会保障を受ける」「他国に移動して職を得るか社会保障を受ける」のいずれかになります。この場合、もし他国に移住したほうが、経済的便益が大きい場合、先進国の間同士で人の移動が起こります。そして、自国であれ他国であれ、「職を得る」ことよりも、「社会保障を受ける」ことのほうが経済的便益が大きい場合、最も社会保障の手厚い国に、自国民に加えて大量の外国人がなだれ込み、その結果その国は財政を維持できなくなります。すると、社会保障で食いつないでいる人々が次に取る合理的な行動は「次に魅力的な国で職を得るか、社会保障を受ける」という行動に出ます。

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結果として、
- 社会保障が手厚い先進国ほど発展途上国からの人々、特に身体的・知的理由により労働能力のない者を多く引き寄せ、順に経済破綻していく。当然、それに伴って国のインフラや治安は著しく悪化する。
- 労働に対する賃金・生活水準が高い国に世界各国から多くの労働者が集まり、そうではない国、特に賃金水準の低い発展途上国からは、高度な能力を持つ者含めて労働者が消える。結果として、発展途上国は、頭脳や労働力が完全に流出し、その存続自体が危ぶまれる。また、世界中から多くの労働者を集めた先進国においては、あらゆる仕事において労働力供給過剰となり、賃金水準の低下→発展途上国化する。

ということになります。つまり、先進国も発展途上国も、どちらも経済的な存続が危ぶまれることになり、長い目で見れば「国境を越えた人の自由な移動」が文化・文明そのものを滅ぼすこととなります。

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グローバリズムが蔓延する現在の世界でそこまでの事態にまだなっていないのは、近年ようやく世界的に人々がグローバリズムの弊害に目覚めて、それに見合った政治的選択をするようになったのも大きいですが、「言語の壁」「移動に伴うコストやリスクと、現在の生活水準への満足度とのバランス」「経済的利害に左右されない愛国心(これは国・地域によって大きく差があります)」「その他、自国に定住し続ける経済外の動機」など、最も経済的に困難な発展途上国の人々をしても自由に先進国に移動できない・あるいはそのモチベーションを下げる要因があるからです。もし彼らが、言語の壁がなく、ビザなどの制約もなく、かつどこでもドアのように自由に国境線をノーコスト・ノーリスクで移動できる世界が実現したならば、上記のシナリオに近いことがもっと早く現実になっていると考えます。

「移民受け入れで日本は経済成長する」などとのたまい移民受け入れ・国境線のない世界に賛成する経済学者と称す人々は、今一度、人々が「合理的行動」を取ったならばどのようなことが起こるのか、世界的視野、中長期的な視野をもって、「自分の頭で考える」べきではないでしょうか?

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posted by AOI at 17:15| Comment(3) | TrackBack(0) | 移民問題とは | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする